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自動車、モビリティについてのあれこれ。

【新型車】トヨタ ライズとは?

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みなさんこんにちは!

昨日11月5日にトヨタ自動車から「ライズ」という新型SUVが発売されました!

今回はこのライズについて紹介していきたいと思います。

ライズとは?

トヨタからデビューした新型コンパクトSUV 

先日発表・発売となったトヨタ ライズ。

トヨタではランドクルーザーをはじめ、RAV4C-HRと言った多くのSUVがラインナップされていますが、その中でもライズは最も小さいサイズとなるSUVです。全長3995mm、全幅1695mm、全高1620mmと5ナンバーサイズに収まる大きさ。

製造はダイハツにて行われ、トヨタOEM供給という形でライズを販売しています。ダイハツではロッキーという名前で発売されましたね!

これまでのトヨタから発売された小型SUV

ライズが発売される以前にも、トヨタでは5ナンバー枠のサイズに収まる小型SUVのモデルがありました。

まずはこれ。

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キャミというクルマです。

キャミは1999年~2005年にかけて販売されていたモデルです。

次がこちら。

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ラッシュというモデル名のクルマです。

ラッシュはキャミの生産が2005年に終わった後、2006年から2017年にかけて販売されていたクルマです。

ちなみにキャミもラッシュもダイハツにて製造が行われ、トヨタOEMとして供給されていたモデルです。ダイハツではキャミがテリオス、ラッシュがビーゴという名前で販売されていました。

つまり、今回発売となったライズはこのキャミやラッシュの流れを汲んだモデルで、実質的な後継車ともいえるクルマなんですね。

ライズを見てみよう!

外装

コンパクトながらしっかりとSUV感のあるフォルム

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四角基調のボクシーなデザインで、SUVらしいゴツさをしっかり感じられますね!

同じトヨタハリアーC-HRがどちらかといえばシティ派なイメージが強いのに対し、ライズはRAV4にも通じるものがあるアウトドアな雰囲気が漂います。

大きく台形に開いたメッシュのグリル部分がいいアピールポイントになっていると思います!また最上位グレードのZでは2トーンカラーも選択でき、それもいいアクセントになるのではないのかなと思います。

小さなサイズながら、しっかりとSUVのテイストが感じられて◎ですね!

運転もしやすいパッケージング

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角ばったボディのデザインは各部の見切りが良く、車体間隔のわかりやすさにも寄与していると思います。コンパクトなボディ、SUVならではの視点の高さもプラスとなって運転のしやすいクルマでもあるのではないでしょうか。

内装

シンプルだが所々アクティブさも感じられるインテリア

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インパネ周りに関しては特段目立つデザインや加飾はありませんが、むしろシンプルで機能性に優れているのではないでしょうか?ただグローブボックスやダッシュボード下部はいかにもプラスチックといった形で若干チープさは感じてしまいます。

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シート生地は度のグレードもファブリックですが、表皮の模様がテトラポッドのような面白いデザインですね!G以上のグレードだとシートの淵部分がレッドパイピングになったり、シフトパネル横のポケット部分が赤くなったりとそれもいいアクセントになってますね。

コンパクトSUVトップクラスの荷室容量とシートアレンジで長尺物も積載可能

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このクラスのSUVの中では比較的大きく容量を持たせたラゲッジルームにより、積載性にも優れています。どうしてもデザイン重視でラゲッジの実用性がイマイチなクルマが多いこのクラスではありがたい点ですよね。

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シートアレンジ次第で長い物も詰めるので、キャンプやBBQをする機会の多いアウトドア派なユーザーにも嬉しいユーティリティの高さを兼ね備えています!

ディスプレイオーディオはメーカーオプションで装備可能

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最近発売されたクルマでは従来のナビゲーションシステムではなく、スマートフォンと連携するディスプレイオーディオを採用する車種が増えてきました。

ライズは全グレードでオーディオレスが標準となり、メーカーオプションでディスプレイオーディオの設定とがなっていますので、必須オプションと言っても過言ではないでしょう。

TOYOTASmartDeviceLinkでLINEカーナビが利用可能な他、AppleCarPlayとも連携が出来るようです。 

安全装備

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ライズはダイハツにて製造を行っているため、TOYOTA Safety Senseではなくスマートアシストが安全装備として搭載されます。ベースグレードのX以外で標準装備となり、その中でもグレードによって搭載機能の差異はありますが、衝突回避支援ブレーキや誤発進抑制機能といった基本的な機能に関しては共通となります。

燃費は?

コスト面で気になる燃費ですが、WLTCモード(日常ユースに最も近いメーカー公表値)で18.6km/l(2WD車)となっていますので、街乗りでの実燃費は概ね16~18km程度といった所でしょうか。高速道路での定速走行で長距離ドライブ等といったパターンでは20km/l超えも可能かと思われます。

価格は?

車体価格は一番安価なXの2WDで約168万円、最も高価なZの4WDで約228万円となっています。SUVとなるとどうしても車体価格が200万円以上という値段設定のクルマが多い中で、ライズはリーズナブルな価格設定とも言えます。

納期は?

デビューしたばかりのモデルですので、長期的な納期となる可能性があります。

恐らく2019年11月現在に契約したとしても年明けとなることは間違いないでしょう。

場合によっては半年~それ以上の納期が掛かるかもしれません。

まとめ

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トヨタとしてはラッシュ以来となる5ナンバーサイズのコンパクトSUV、ライズ。

SUVながらもコンパクトで運転のしやすいデザイン、逆に小さいサイズながらも優れた実用性も兼ね備え、様々なユーザーにオススメ出来るモデルなのではないかと思います。

SUVのワイルドな見た目が好き!でも運転は苦手…」という女性の方や初めてクルマを購入される若い方で「SUVが欲しいけど、購入のコストをなるべく抑えたい」といった方にも、車体価格がSUVの中ではリーズナブルで1Lという排気量のおかげで維持費も抑えられるという点では候補に入れて頂きたい一台です。

是非、ライズの購入を検討されている方や興味を持っている方の参考になれば幸いです!

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

【新車 クルマ選び】トヨタ ヤリスはどんなクルマ?

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みなさんこんにちは!

先日トヨタから来年発売予定のヤリスが発表されましたね!

東京モーターショー2019でも、お台場のヴィーナスフォートで展示が行われていましたので見に行ってきました!

これから発売される新型車、かつ需要の高いサイズのコンパクトカーという事で気になる方、既に購入を検討されている方もいらっしゃると思いますので、参考にして頂ければと思います。

トヨタ ヤリスとは?

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トヨタにはヴィッツというコンパクトカーがあります。実はヴィッツは1999年に登場した初代モデルから、ヨーロッパをはじめとする諸国では「ヤリス」という車名で販売されています。つまり、ヴィッツ=海外ではヤリスなんですね。

これから発売される新型を機に日本でもヴィッツという名前ではなく、海外と同じくヤリスという車名に統合される形となります。

今のヴィッツはどんなクルマ?

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国産コンパクトカーの代表的存在

ヴィッツという名前は、クルマをあまり知らない方でも耳にしたことがあるのではないでしょうか。初代モデルはデザインの良さや小さなクルマながら広い居住空間を持たせたことが評価され、それまで「ただ安いだけ」であった国産小型車のイメージを覆し大ヒットしましたが、現在のヴィッツはどうなのでしょうか。

基本的には初代モデルからコンセプトを踏襲

それでは、現在のヴィッツってどんなクルマなのでしょう。

サイズとしてはBセグメントというクラスに分類されるコンパクトカーです。

初代モデルは現在のコンパクトハッチバックの火付け役となり大ヒットし、現行モデルまでそのサイズ感やスタイリングを踏襲しています。

ターゲット層は?幅広いキャラクターを持つクルマでもある

現行モデルではJewelaというグレードからもわかるように、メインターゲットは女性を意識していますが、ヤリス(欧州の現行型ヴィッツ)でのWRC参戦やワンメイクレースの開催、GRMNをはじめとしたスポーツモデルもラインナップされ、コンパクトカーならではの軽快さをアピールしたスポーティなイメージも強いクルマです。

強豪なライバルがひしめくクラスでいまひとつな存在感

ただ、最近ではノートやフィットといったライバルである同クラスの他社コンパクトハッチに居住性や採用されている技術といった面で引けを取っていたり、ハイブリッドの設定があるもののトヨタの同クラスのコンパクトカーでは、より認知度が高くハイブリッドのイメージが強いアクアがラインナップされていることもあり、影が薄くなっていることも事実です。

ヤリスはどんなクルマになった?

外装

1.フロント よりスポーティかつアクティブなデザインに進化

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大きく開いたロアグリルの開口部や現行型のヴィッツと比較しシャープな顔つきを決定づけるヘッドランプのデザインと、これまで万人受けを狙った傾向が強かったヴィッツのデザインよりもスポーティさが強く強調され格段にカッコよさが上がっています。

2.ボディサイド 今までのコンパクトカーに無かった力強さをイメージさせるプレスライン

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フロントドア下部やリアドアからリアフェンダーのテールランプ取付部付近まで伸びたプレスラインが躍動感をイメージさせます。実用性を持たせながらもなるべくコストを抑える為、なかなかデザイン面で制約の大きいこのクラスの国産コンパクトカーでは、これだけ特徴的なサイドのプレスラインが入れらているクルマって珍しいですよね。

いかにトヨタがこのヤリスに本気かがうかがい知れる点でもあると思います。

ヤリスに関しても基本的なボディの形としてはこれまでのヴィッツの流れを汲んではいますが、どちらかと言えば保守的であり真新しさを感じられなかった現行のヴィッツのデザインから大きく進化したポイントでしょう。

3.リア 特徴的なCピラーのデザインをはじめ、ユニークかつ新しい印象を受ける

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これまでのヴィッツよりもルーフからCピラーを伝い、車体下部へ丸みを持たせながら落ちていくようなデザインが特徴的ですね。ユニークでありながらもヤリスの新しさををイメージさせるポイントとして大きく貢献している部分です。

テールランプのデザインやリアバンパーの大きく開いたように見せる意匠もフロントと同様にスポーティなイメージを強調しています。

内装

向上した質感、ディスプレイオーディオが標準装備か

ごめんなさい、今回の展示では車内に乗り込むことが出来ず写真も撮れませんでした…。

外から見た感じだと、内装の質感も大きく向上していました。

メーター類やインパネの形状、センターコンソールのデザインに至るまでこれまでのヴィッツとは大幅に変わり、これまでのチープさも払拭されていました。

カローラシリーズやC-HRといったワンクラス上のクルマたちにも引けを取らないクオリティに仕上がっていると思います。

また、ヤリスでも今主流になりつつあるディスプレイオーディオが標準搭載になるでしょう。今回見た展示車にも装着されていました。

先進装備

自動ブレーキはもちろん、新機能も搭載

先進装備ではトヨタセーフティセンスやブラインドスポットモニターといった既存のものはもちろん、ハイブリッドモデルではアドバンスト・パークという新機能が加わるようです。

これは駐車時の支援をクルマがしてくれるものです。それだけであれば既に他メーカーでも同じような機能がありますが、今回のヤリスに装備されるものは世界で初めて「白線のない場所」でも使用できるものが採用されました。

比較的大きなクルマに駐車時の支援機能が採用されるケースはこれまでもありましたが、ヤリスのようなコンパクトカーではまだ少ないように感じます。

でもコンパクトカーを選ぶ人って運転が苦手だとか、自宅の車庫が狭いからといった

理由の方も多くいらっしゃると思うんです。だからこそこの機能は多くのユーザーのニーズに対応出来るのではないかと期待が持てると思います。特に自宅の車庫に白線がないという方も大勢いるとおもいますし、車庫が狭くて入らないからコンパクトカーの枠からクルマを選ばなければいけないという方には朗報ではないでしょうか。

以上のように先進装備についても抜かりなく充実していますので、安心ですね。

走り

新プラットフォームを採用し、走りの面でも大幅に進化

今回のヤリスは現在トヨタの新技術を採用したプラットフォームで、既にプリウスC-HRといったクルマで高い評価を得ているTNGAが用いられています。

そのTNGAでもヤリスサイズのコンパクトカーでは初採用となり、新たな「GA-B」というプラットフォームをベースに開発されました。

これによりボディ剛性が大幅に向上、足回りパーツの設計も見直され走りの要となる部分が一新されたことから、コントロール性や直進・コーナーでの安定性といった多くの部分での進化が期待できると思います。

現行では標準車のラインナップから消えたMTモデルも登場

現行ヴィッツではGRシリーズを除くモデルの標準車で既にMT車は生産されていませんが、ヤリスではカローラシリーズやC-HRで採用されているiMTを搭載したMT車が復活します。

軽快さがウリのコンパクトハッチバックで、より運転を楽しめるMTを求める声は少なくないですから、これは嬉しいニュースですよね。

スポーツモデルの登場は?

現行ヴィッツではGR SPORT``GR``やGR SPORT、更には限定車ではありますがよりホットなモデルとしてGRMNが設定される等、スポーティさもアピールするクルマでしたがヤリスではどうなのでしょうか。

WRCをはじめとしたモータースポーツの世界でも活躍していますので、今後スポーツモデルが出る可能性は極めて高いと思います。

新プラットフォームの採用による走行性能の大幅な向上や、スポーティな外装も相まって現行モデルよりも完成度の高いモデルが期待できそうですね!

燃費はどれくらい?

恐らくガソリン車で25km/l以上、ハイブリッドでは35km/l以上のカタログ値は確実ではないかと思います。

燃費競争も激しい闘いとなるクラスですから、数値としてはかなり良い所を示して来ると思います。

価格はどれぐらいになる?

現行ヴィッツより若干高くなるかも?

現行ヴィッツがおよそ120万円~220万円ぐらいの幅がありますので、それと同等か、もしくは新技術の採用やディスプレイオーディオの装備によって若干高い値段設定となると思われます。

あくまで予想ですが、ガソリンモデルの一番安いグレードで130万円~140万円前後、ハイブリッドモデルだと200万円は超えてくるといったイメージです。

発売はいつ?納期は?

納期は長くかかる可能性も…

現在の予定では2020年2月中旬との事です。恐らくそれで間違いはないかと思いますが、もしかしたら若干先延ばしになる可能性もあります。

納期に関しては注目度の高いクルマであることに加え、需要の高いコンパクトカーであり、時期的に台数が多く出るタイミングに発売予定という事もあり、納期は長期的にかかる可能性が高いです。

まとめ

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トヨタの新しいコンパクトカーであるヤリス。いかがでしたでしょうか。

どのクルマもデザインがイマイチなものが多いというイメージが強い現在の国産コンパクトカーというジャンルで、イメージを覆すことの出来る大きな可能性をヤリスは持っていると思います。

走りの面でもTNGAプラットフォームの採用をはじめとした新たな技術でヴィッツから大きな進化を期待でき、今期大きな目玉となることは間違いなさそうです。

ホンダからもヤリスと同クラスである新しいフィットが間もなくデビューしますので、このクラスのコンパクトカーは今後更に激戦区となりそうです。

それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました!

東京モーターショー2019は国内自動車産業の迷走!?

みなさんこんにちは。

更新する時間もあまりなく…久々になってしまいました。

さて、現在開催中の東京モーターショー2019

今回はその東京モーターショー2019について色々と。

東京モーターショーとは?

そもそも、東京モーターショーってどんなイベントなの?という方。

ざっくり言うと、「日本で最大規模の自動車に関する見本市」です。

初開催は1954年。当初は「全日本自動車ショウ」という名称でした。

その10年後、世界規模での自動車関連イベントを目指し、現在の名称である東京モーターショーへ 改称。

現在は東京都有明にある国際展示場をメイン会場とし、2年に一度、概ね毎回10月の終わり~11月の初旬にかけて開催されます。

あ、ちなみに国産自動車メーカーのみならず海外のメーカーも出展を行っています!

今年(東京モーターショー2019)は?

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さて、今現在開催されている東京モーターショー2019ですが、「クルマの展示が少ない!」という意見が多いですね。

僕の個人的な見解ですが、今年のモーターショーは簡単に言ってしまえば「モビリティ産業の未来を訴求」することがイベントの趣旨みたいな感じになっているのかなと。

展示物はあまりにも未来的すぎるコンセプトばかり、クルマそのものの展示が少ない、そもそも海外メーカーの出展が以前よりも格段に少ない、もはやクルマと直接関わりのないものまで…。既に会場へ足を運んだ知人たちからは「つまらなかった」という声も。

何故こうなってしまったのでしょうか。

現在の日本の自動車産業はどんな感じ?

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そもそも、今現在の国内における自動車産業ってどうなっているんでしょうか?

現在は「モビリティの変革期」ともいわれるくらい、移動の手段が変化していく=クルマの形も変わっていく、と考えられています。

そう。考えられています、なのです。

今現在は巷で言われているモビリティの変革期の初期の初期にあたり、まだまだ発展途上な段階であり、クルマに携わる多くの会社が「これからのクルマのあるべき姿」を模索している過程であり、試行錯誤の真っ只中なのです。

「MaaS」や「CASE」といったこれからのモビリティ産業についての単語を最近耳にする機会が増えましたが、例えばコネクティッドカーは去年トヨタのクラウンとカローラスポーツが発売されてから少しは世間に認知されたようにも見えますが、現状の普及率は?ですよね。

自動運転だってそう遠くない未来に実現するのかもしれませんが、あくまで「これから先に」一般的になっていくであろう技術であって、既に完成されたという技術ではありません。

つまり、完成した形を提示して「これ!」というアピールをするのではなく、「これからの時代はこういう形でクルマ(もはやクルマとは言えないようなものまで含まれているが)をウチの会社は送り出したいと思っています」というイメージを訴求し、人々の共感や意見を得てフィードバックし、これからの「新しいクルマの姿」を作っていくという流れになるのでしょう。

まさしく、その人々からのフィードバックを得るという点では、今回のモーターショーはこれからの方向性を定めていきたい現段階のメーカー側にとっては格好の場となるのは間違いないでしょう。

「各メーカーはこれからクルマをどう作っていこうと考えてるんだろう?」

という思いを持ちながら今回のモーターショーに足を運んで様々なブースを見てみると、より楽しめるのではないでしょうか。

海外メーカーの出展が少ない

クルマ好きの知人がつまらないという理由がもうひとつ。

輸入車メーカーの出展が以前より少ない」ことです。

これは簡単に言いますと、海外メーカーからしたら「日本でクルマが売れない」からです。

人口が減少方向にあり、若者のクルマ離れが叫ばれ、更に最近では4月に起きた池袋での暴走事故のような悲惨な事故によって高齢者の免許返納への風当たりも強くなっていますよね。

つまり、以前に比べてクルマを売りにくい環境になりつつあるのです。

更にカーシェアリングやサブスプリクションの利用率が高まっていることも余計に拍車をかけているでしょう。

要は、わざわざ高いコストを掛けてまでクルマを所有する魅力を感じる人が少なくなった+交通事故等のリスクを考え、手放す人も増えたため必然的に日本の自動車所有率も減少傾向にあると考えられます。

この動きは今後より加速するのではないかなと自分は思います。

最近は高い高いと言われていますが、日本のクルマは価格が安く、耐久性も高い。比較して海外メーカーに関してはどうしても様々なコストが反映されてしまい、価格が高い、耐久性・信頼性に関しては少し前のモデルと比べると格段にトラブルは少なくなったとはいえ、未だに不信感が拭えないユーザーも多いのが実情&実際故障した際のパーツ代等が高いといった問題が残り、国産車のように台数で勝負がしにくい。

プレミアム路線を求めるユーザーにより、輸入車の人気も上がりつつはあるものの、当然ではありますが日本では圧倒的に国産車のシェアが強い。

海外メーカーからしたら「日本はどんどんクルマが売りにくい環境」になっていっているのです。そりゃ出展を取りやめる海外メーカーが増えたのも頷けますよね。

では、日本では売れないならどこにマーケットを拡大しようと考えているのか?恐らく一番は中国でしょう。

バブルにより富裕層が増え、購買意欲が高まりクルマに関心を持つ人も増える。更にプレミアム志向の傾向が強い海外メーカーのクルマたちはより今の中国の人々が求めるニーズに合致している、更には人口も多い。(とはいえ富裕層よりもそうではない層の人々の方が未だに多いとは思いますが)=つまり今現在それだけクルマが売れる、売りやすい環境なのです。

もはやこのような状況だと、海外メーカーが日本のマーケットを軽視することは致し方ないことなのです。

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そんな中でも、今年のモーターショーにも出展し、昨今の悲惨な事故を減らすための防止策として現在の自動車メーカーに求められる課題であり、古くからいち早く取り組みブランドの強みともいえる安全技術のアピールや、EVブランドの「EQ」を出展しているメルセデスは、今後のモビリティにおける変革の中に、自信を持って足を踏み入れていくような姿勢を感じました。

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まとめ

というわけで今回の東京モーターショーは現在の自動車産業が持つ近い未来への迷いが見え隠れしていたり、他国と比較し現在の日本における自動車マーケットの衰退が浮き彫りになっているようにも見えます。

しかしながら少し視点を変えて見てみると面白いのではないでしょうか。どう楽しむのかは人それぞれ、ではありますが各メーカーが描くこれからのモビリティ・クルマの未来について見ることが出来るって考えるとなんだかワクワクしませんか?

これから東京モーターショーへ足を運ばれる方はぜひ参考にしてみてください!

 

【試乗記 クルマ選び】カレコで「マツダ CX-5」に乗ってみた【カーシェア】

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みなさんこんにちは!

今回は三井のリパークが運営するカーシェアリング「カレコ」でマツダSUVCX-5に乗る機会がありました。

現在CX-5の購入を検討している方はもちろん、競合メーカーのSUVも比較されている方にも参考になればと思いますので、是非ご覧ください!

CX-5とは?

CX-5マツダが発売しているミドルサイズSUVです。

「魂動デザイン」と呼ばれるマツダ車に採用されている躍動的なボディデザインや、ガソリンNA、ガソリンターボ、ディーゼルとパワートレインを多数ラインナップし、SUVながら「走り」にも重点を置いていることが特徴といえます。

近年では内燃機関に関する高い技術が注目を浴びているマツダですが、CX-5にもそのテクノロジーが惜しみなく投入されています。

CX-5に乗ってみた!その特徴は?

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まずはエクステリア(外装)から!

魂動デザインによる力強いイメージはSUVともマッチ!

マツダの魂動デザインと呼ばれる独自のデザイン技法が特徴のボディ。

マツダはクルマを単なる鉄の塊ではなく「命あるもの」と考え、現在ラインナップされているクルマに一貫して魂動デザインを採用しています。

力強いイメージを持たせ、現在のマツダブランドの象徴ともいえるフロントフェイス。逆に言えばCX-5以外のマツダ車も似たようなデザイン、と言ってしまえばそこまでになってしまうのですが、デザインを共通にするという点でも元々の魂動デザインのコンセプトが良いからこそどのクルマもカッコよく見えるのかな。特にフロントフェイス。

 

他メーカーの日本車とは一線を画すデザインは内燃機関のテクノロジーと共にマツダ車が高いスペックを持つことをアピールしているようにも感じ取れます。

SUVというボディタイプは大柄で力強いデザインが好まれますので、より魂動デザインがマッチする形でもありますよね。

続いてはインテリア(内装)

チープさは感じないものの、ワクワク感には欠ける

インテリアに関してもシンプルながらも安っぽさは感じないデザインです。

ブラックとシルバーを基調としていてスポーティな感じ。メーター周りも見やすい。

ただ殺風景すぎる感じも否めず、良い意味でも悪い意味でも「普通」です。

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 日本人には合わない?ナビの使いにくさ

マツダ車のナビはメーカー独自のものが採用されています。

これが好みがはっきり分かれます。自分は使いにくいです。

一日乗っていれば慣れてきましたが、普段一般的なタッチ式のナビで慣れている方は扱いにくさを感じると思います。

走行性能や乗り心地はどう?

乗り味の良さと先進装備の充実で走ることが楽しい

今回は高速道路での移動がメインでしたが、直進安定性はハリアーに劣るもののしっかりとしていました。

全車速追従式のクルーズコントロールやレーンキープアシストのレスポンスも良く、運転支援の面でも不安を安心してドライブ出来ますし、運転していて楽しい!ディーゼルやターボもウリですが、今回乗った2.0Lのガソリンエンジンも完成度は高く、動力面で多くを求めなければ通常の運転では不足はなく、正直2.0Lガソリンエンジンのグレードでも十分なんじゃないかな?とすら感じてしまう程でした。

市街地でのストップ&ゴーが多い中でのレスポンスとトルクフルなエンジンの楽しさ、燃料面でのコストを考えればディーゼル、高速道路である程度早いペースで走る方にはターボといった選択をすることで、より高い満足感は得られる思います。

ボディか?足回りか?固さはジャストなのにショックを上手く吸収できていないような乗り心地

フニャフニャな足回りというわけではなく、むしろ適度な固さを感じられ良い乗り味の足回りではあるのですが、ショックをいなした後もボディが小刻みに揺れるようなフィーリングが気になりました。高速道路の継ぎ目を越した際サスペンションが縮みショックを和らげる→また伸びる、という所までは問題ないのですが、そのあともボディがゆっくりと揺られているような感じ。足回りなのかボディなのかわかりませんでしたが、以前にデミオに乗った際にも感じた点で、個人的にマツダ車全体の気になるポイントでもあります。

燃費は?

東京都内~茨城県ひたちなか市間の往復で13km/l程度でした。

高速道路の利用が多かった為、燃費も伸びた部分はあると思いますが概ねこのサイズの

SUVとしては平均的な値かと思います。

タンク容量は56Lなので、満タンで700キロ前後走る計算ですね。

まとめ 

デザインに関しては申し分なし。ただし好みが分かれる部分ではあるでしょう。

内装は可もなく不可もなく。面白味はないけれど、飽きることもあまりないデザインですね。

なんといってもCX-5の醍醐味はSUVなのに運転が楽しい点だと思います!今回のガソリンNAモデルでもその良さは十分に伝わりましたが、より色濃くCX-5の魅力を堪能したいのであれば是非ディーゼルを!大きく重量のあるボディを感じさせないトルクの太いエンジンは、市街地~ワインディングまで幅広く楽しく走ることが出来ると思います。

それなりに高いスピードレンジで走る方はターボエンジンがオススメです。ディーゼル以上に高速域での伸びがあるのでストレスを感じずに乗る事が出来るかと思います。

個人的なオススメグレードはXD PROACTIVEでしょうか。上のグレードで革シートが装備されても、高級感は出るけどユニークさが出るわけではない…だったらその点は目を瞑って、ディーゼルモデル最下級グレードのXDをベースに安全装備を充実させたPROACTIVEで十分満足出来る気がします。

CX-5、惜しいところもありましたが全体的に良いクルマでした。

人気のSUV市場にいるクルマですから、ミドルサイズのSUVを検討している方はもちろん、SUVはカッコいいけど、クルマが本来持つ走る楽しさも味わいたいと思っている方も是非一度乗ってみてください!きっとその楽しさがわかると思います。

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おまけ

今回は茨城県ひたちなか市ひたちなか海浜公園までのドライブでした。

ネモフィラが有名との事で行ってみたのですが、チューリップやスイセンといった他の花も沢山咲いていました。当日は5部咲きとのことでしたが丘は一面ネモフィラの青色で埋め尽くされていてとてもきれい!ネモフィラのシーズンは特に混雑するようですが、時期によって咲いている花も違うみたいなので是非行ってみてくださいね!

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 最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

【試乗記 クルマ選び】カレコでトヨタ ハリアーに乗ってみた【カーシェア】

みなさんこんにちは!

今回はカレコでトヨタハリアーに乗る機会がありました。

現在ハリアーの購入を検討している方はもちろん、競合メーカーのSUVも比較されている方にも参考になればと思いますので、是非ご覧ください!

 トヨタ ハリアーとは?

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トヨタが製造・販売しているプレミアムSUVです。

車高の高いSUVにカテゴライズされながらも、内外装に高級感を持たせ、悪路走破性よりもシティユースに重点を置いた設計になっています。 

ちなみに現在のモデルで3代目となりますが、初代モデルが発売された頃より高級感を打ち出したコンセプトで人気を集め、国産プレミアムSUVの先駆者的存在でもあります。

今回試乗したハリアーはベースグレードである「ELEGANCE」のNAガソリンモデル(2WD)です。

ハリアーは現在2.5Lハイブリッド、2.0Lターボ、2.0LNAというパワートレインがラインナップされています。

ハリアーに乗ってみた!その特徴は?

まずはエクステリア(外装)から!

重厚感があり、他の国産SUVとはキャラクターが異なるデザイン

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SUVにありがちなアクティブなイメージというよりは、街中に溶け込みつつも、しっかりとボディの大きなクルマならではの「かっこよさ」をアピールするかのようなデザイン。

今回のグレードであるELEGANCEはベースグレードですが、一番下のグレードだから安っぽさを感じるという事もありません。

際立った派手さのあるデザインではないけれど、多くの人が「かっこいい!」と共感できる要素を控えめに取り入れているのでしょう。特にフロントフェイス。ヘッドライト内部のデザインやフロントグリル等特別目立つという作りではないですが、すぐにハリアーだとわかるデザインです。

 お洒落は足元から…でもあまり気にしなくてもOK

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ガソリン車の場合、ハリアーは上ふたつのグレード「PROGRESS」と「PREMIUM」では18インチのアルミが標準装備となります。

対して今回のELEGANCEは17インチの5本スポークのアルミが標準装備。※ターボ車に関してはすべてのグレードで専用デザインの18インチが標準装備となります。

ベースグレードだから仕方ないのですが、せっかくのSUVという、ある種クルマを大きく見せることがステータスでもあるジャンルで高級感をアピールしているクルマなのに、少し足元が寂しく感じますね…

しかし、ホイールは後からいくらでも替えられますのでそこはあまり気にしなくても

良いでしょう。

気に入らなければひとつ上のグレードであるPREMIUMとの差額がおおよそ30万円ほど

開きがあるので、後々その差額分でホイールを替えてもよし、それ以外の装備も含めて

比較し、上のグレードを購入するのもアリだと思います。

意外とこの違いは大きい!ライトの種類

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前述のホイールの違い以上に大きいのがヘッドライトのデザイン。

PREMIUM以上のグレードではウインカー部分が標準装備でシーケンシャルターンランプ(流れるようなデザインのウインカー)が装備されるのに対し、ELEGANCEはシーケンシャルターンランプが装備出来ず、オプションでも装着不可となっています。ちなみにこのシーケンシャルターンランプ付のヘッドライトユニットは、数十万円という高価なもので、簡単に後から替えられる部分ではありません。※ターボ車に関しては全てのグレードでシーケンシャルターンランプが標準装備となります。

シーケンシャルターンランプは近年レクサスをはじめとする高級車や輸入車への装着率も高い装備ですから、ハリアーの持つ高級感をより味わいたいという方は標準装備となるPREMIUM以上のグレードを選択されることをオススメします。

続いては内装をチェック!

さすがはプレミアムSUV。内装パネルや内張に大人の雰囲気を感じる

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ドアスイッチ部分やシフト周りなど、各部の内装パネルには木目調のデザインとなっておりシックながらもゴージャスなイメージを持たせています。ドア上部やダッシュボードもレザー調のデザインとなっており、まるでラウンジのような雰囲気です。 

シートやステアリングの質感も○

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パネル類をはじめとする加飾部だけでなく、直接触れるシートやステアリングの質感も高いです。

今回乗ったELEGANCEでも本革巻きのステアリングを採用し、シートはキルティング模様の入ったファブリックの座面にサイド部分が合皮の組み合わせ。安っぽさはなく

長時間座っていても疲れにくいシートです。適切なシートポジションも取りやすい。

シンプルではあるがそれ故に見やすいメーターまわり

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 メーター周辺のデザインはパワートレインによって異なりますが、ガソリン車に関しては上記のようなデザインです。センターにインフォメーションディスプレイを配置した

シンプルなレイアウト。

特段目立つようなメーターではありませんが、だからこそ必要な情報が見やすいです。逆にTOYOTA Safety Senseで装備される機能の作動状況や設定が真ん中のディスプレイに表示されるので、あまりゴチャゴチャしたデザインよりも視認性の良さに重点を置いていることは評価できると思います。

実際に走ってみた!

アダプティブクルーズコントロール(車速追従式クルーズコントロール)のありがたみ

今回は都内のステーションでクルマを借りて、首都高を経由しららぽーと横浜へ。

ハリアーにはトヨタの安全装備であるTOYOTA Safety Senseが全車標準装備となっており、その機能のひとつにアダプティブクルーズコントロール(車速追従式のクルーズコントロール)といった安全装置も搭載されていました。

恥ずかしながら初めて追従式のクルーズコントロールをまともに使ってみたのですが、これすごくいいです!

設定すれば加速~ブレーキまで勝手に行ってくれるという代物ですが、混雑時やロングドライブの際は結構な疲労抑制に繋がると思います。

ただ気になったのは加減速が結構荒い…もう少し緩やかに加減速を行ってくれればなぁ。人によってはこの荒さで車酔いしてしまうレベルなので、改善されると尚良し。

乗り心地はどう?直進安定性の良さに驚く

乗り味ですが、さすがプレミアムSUVといった感じです。一般道~首都高のツギハギだらけの路面までしっかりとショックを吸収し、室内まで不快な突き上げも来ない。

ガソリンモデルでも十分に静粛性は高く、ドライバーだけでなく同乗者も快適に過ごせることでしょう。

何よりびっくりしたのが直進安定性の良さ。SUVというと車高が高いこともありフラつくイメージが強く、正直その点での期待は出来ないと思っていたのですが、この車高の高さを感じない程ピシッと真っ直ぐ走ってくれます。勿論重心はどうしても高いので都心環状線等のそれなりの速度域で走行している際の連続カーブなんかでは多少ステアリングを切ってからの応答性の鈍さやロールの大きさは感じますが、それを差し引いても国産SUVの中での安定性はトップクラスだと思います。

加速やパワー感はどう?

ガソリンのNAモデルに限った話をすれば、首都高での加速区間が短い場所での合流時等は、どうしてもこのサイズと重量で2Lとなるとパワー不足な印象もありました。

ただ、高速道路であっても一定速度での巡行モードに入ってしまえば前述の直進安定性と上質な乗り心地もあって快適そのものです。

ワインディングを走る機会や低速からの加速力を重視する方であればターボやハイブリッドといったパワートレインのモデルをおすすめします。

燃費はどれくらい?

東京~新横浜間の往復で燃費はおよそ11km/l前後。

良いとは言えませんが、このクラスのSUVでガソリン車となると至って普通の数値だと思います。

恐らくターボモデルですと10km/lを割ってくるのではないでしょうか。燃料もハイオクになりますから、ランニングコストという点では今ひとつ。かといってハイブリッドとなると、今度は車体価格が大幅に上がり、初期費用が跳ね上がる。迷いどころですよね。(笑)

まとめ

内外装共に高級感を醸し出しながらも派手すぎるイメージやいやらしさのない大人のSUVでしたね。

乗り心地の良さはもちろん、SUVらしからぬ高い直進安定性とアダプティブレーダークルーズコントロールをはじめとする運転をサポートしてくれる機能により、ロングドライブでも疲れを感じにくい快適なクルマで、どちらかというと「SUVが欲しい!」という方よりも「仕事や旅行などで高速道路を多用したり、長距離運転する機会が多く、高級セダンのように運転する上での快適性が欲しいが、見た目もカッコよく、荷物も積める等ユーティリティ面でも高い実用性が欲しい」といったニーズを持った方にこそハリアーはマッチするのではないでしょうか。セダンやクーペに乗っている方でもSUVの高い実用性と高速域での安定性や快適性を併せ持っている点から代替の検討車種として候補に加える余地はあるのではないかと思います。

あとは個々の走り方によってパワートレインを選択するという所でしょうか。

ハイブリッドに関しては車体価格も大幅に上がってしまうため、コスト面を重視する方よりも、より高い静粛性による高級感や快適性の向上を求めつつ、全域でのパワー感も欲しい方にハマると思います。ターボに関してはワインディングを走る機会の多い方やガソリン車で低速域からのピックアップに不足を感じる方、これまでスポーツモデルに乗られていてSUVへの代替を検討している方などにオススメです。

おすすめのグレードとしては、ガソリンNAモデルとハイブリッドモデルならPREMIUMです。ELEGANCEから約30万円アップと決してその差額は安くはありませんが、シーケンシャルターンランプの有無、プラスホイールをはじめとした各部装備のグレードアップを考えるとむしろお得感は強いのではないでしょうか。

ちなみに最上級グレードのPROGRESSの場合、内外装はPREMIUMと同じものになりますが、44万円相当のナビゲーション+JBLプレミアムサウンドシステム、そしてパノラミックビューモニターが標準装備される(パノラミックビューモニターに関しては他グレードでは装備出来ない)形となります。メーカーオプションのナビとサウンドシステムを装着する予定の方であればPROGRESSを選択する方が良いでしょう。

逆にターボモデルの場合、グレード間でそこまでの差がないのでオススメとしてはELEGANCEが一番です。

ということでいかがでしたでしょうか?今現在ハリアーの購入を検討されている方やセダンやクーペといったクルマからSUVへの代替を検討されている方等にも参考にして頂ければ幸いです!

間違いのないクルマという点は確かですので、パワートレインの部分で自身の使い方と照らし合わせて選ぶことでより良い買い物になると思いますよ。

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最後までご覧頂き、ありがとうございました!

【試乗記 クルマ選び】タイムズカープラスでダイハツ ミラトコットに乗ってみた【カーシェア】

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みなさんこんにちは! 

先日タイムズカープラスでミラトコットの無料体感キャンペーンが行われていたので乗ってみました。

ミラトコットの購入を検討している方はもちろん、初めてのクルマ選びで迷っている方やお洒落な軽自動車を求めている方の参考になればと思いますので、是非ご覧ください! 

ダイハツ ミラトコットとは?

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ざっくり言うと、女性をメインターゲットとしている軽自動車ですね。

以前からミラココアとか、ムーヴキャンバスといった可愛らしいモデルを取り揃えているダイハツの新車種がミラトコットです。

タイムズカープラスでは会員向けにトコットで240分の無料試乗、更に乗車後メールで送られてくるアンケートに答えると、60分の無料チケットがもらえるというキャンペーンを2019年3月31日まで行っておりましたので、その機会を使って今回は乗ってみました。

 ミラトコットに実際に乗ってみた!その特徴は?

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という事で乗ってみました。今回トコットを借りたステーションは新宿サブナード駐車場(中央)ステーション。

こちらには「セラミックグリーンメタリック」と「サニーデイブルーメタリック」の2台が配置されていました。

今回はセラミックグリーンメタリックのボディカラーで、グレードはG‘‘SA Ⅲ‘‘です。

まずはエクステリア(外装)から!

 「やりすぎ感」を感じない絶妙なバランスのエクステリア

角ばった形を基調としながら、ヘッドライトの意匠などに丸みを持たせ、可愛らしさもある見た目。

ポップなパステルカラーに少しクラシカルな印象も受けます。

女性向けのクルマってこれまでにも色んなメーカーから販売されていましたが「やりすぎ感」や「狙いすぎ感」が強すぎる傾向が否めないモデルも結構あるんですよね。

かわいさを求めていった結果コテコテすぎる、みたいな。

ミラトコットはそういった派手すぎる印象を受けず、馴染みやすいけど飽きのこないデザインだと思います。

街中を走っていても「あ、あのクルマお洒落だな」とはなっても「なんだアレ!?」みたいな感じにはならない。

せっかく乗るならお洒落なクルマがイイ!けど派手すぎるのは嫌…

という人、特に最近は多いのではないでしょうか?

意外とこのお洒落だけど落ち着いてる、というバランスの調和って難しいのですが、ミラトコットはそこがうまくハマっています。

四角い良さはお洒落だけじゃない!運転もしやすくなる!

四角基調のボディですが、このおかげでとても見切りが良く、クルマの各部位も把握しやすい。

つまり運転する際の感覚も掴みやすいんです。 

狭い道での取り回しや駐車の際には嬉しいですよね。

もちろん小回りもよく効きます!

続いては内装・室内空間をチェック!

乗り込んでみると「広い!」

外観からのイメージよりも室内の頭上空間に余裕があり広々とした車内。最近の軽自動車の広さには驚かされますね。 

同じダイハツだとスーパーハイト系に分類されるタントやウェイクは室内スペースの広さから人気ですが、トコットだって必要にして十分過ぎるほどのスペース。 

友人や恋人と2人くらいでのドライブや、普段のショッピングでのユーティリティは全く問題なく、快適に乗る事が出来ます。 

お洒落だけど、くどさがなく落ち着いたインテリア

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ライトグレーやアイボリーを基調としたカラーで纏められており、エクステリアと同じく可愛さはあるけれどコテコテ感はないです。

逆にいえばシンプルだからこそ使い勝手にも優れ、乗りやすい。

だからといってチープさや殺風景な印象は受けません。自然体でいられる自分の部屋のようなイメージです。

すごく落ち着く空間で、いつまでもクルマの中にいたくなりますよ!

シートがすごくいいね!

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車内に乗り込んでまず気になったこと。それはシートです。

まるでキャンバス生地のソファのような温もりがありリラックスできる座り心地で、自分の部屋で寛いでいるかのような気分になれます。(笑)

しかもG‘‘SA Ⅲ‘‘はシートヒーター付!

これ、あると非常にありがたいんですよねぇ。

はっきり言ってヒーターをつける以上に体が温まりますから。

女性には特に嬉しい装備でしょう!

軽自動車と聞くとシートも薄く、疲れるイメージがありますがミラトコットは全くそんなことはなく、快適にドライブが出来ました。

今回は予約時間の兼ね合いもあって近場へのドライブでしたが、長距離のドライブも試してみたくなった位です。

 走ってみよう!走行性能や乗り心地はどう?

パワステのフィーリングは女性に優しい!けれど男性には!?

走り出してすぐ思ったのがステアリングの軽さ。すご~く軽いんです。 

ターゲットである女性の事を第一に考えパワステのセッティングがされているのでしょう。

これなら力にあまり自信のない方も車庫入れや切り替えしを必要とする場面での苦労が大きく低減出来ると思います。ありがたい装備ですよね。

ただ、男性や普通のクルマに慣れている人だと軽すぎて逆に違和感を感じるかもしれません(笑)

フラフラして直進安定性に影響が出るとか、そういうことではありません。でもどの速度域でも路面からのインフォメーションが薄いというのは事実。でも、そこを求めるクルマではないですよね。

逆に言えば、ステアリングに伝わる振動が少ないので、その点では運転の疲労軽減にもつながるのかもしれません。

加速や乗り心地は?

パワーとしては当然ながら軽自動車という点で期待は出来ません。

ただ、人気のハイトワゴン系の軽自動車に比べて車重も軽いのでモッサリ感はそこまで感じませんでした。 

通勤通学や買い物、ちょっとした旅行といった日常ユースではまず問題はないでしょう。

今回高速道路の利用はありませんでしたが、~100km/hぐらいまでの速度域では何ら支障はなさそうです。

当然高速道路を多用し、追い越し車線をリード出来るような走りを求める人や、1.5Lクラスの普通車からの代替といったようなパターンだと力不足は否めないですが…。

これは軽自動車という枠でクルマを選ぶとなったら、ほぼどのクルマも同じことですし。

ターボ付きグレードは現状ありませんが、メインのターゲットとなるユーザーのニーズは既存のNAエンジンで十分カバーできると思いますし、何より前述のパワステや乗り味とターボの組み合わせはイマイチになると思います。

せっかくのお洒落なミラトコットですから、のんびりと乗りましょう♪

乗り心地としては軽自動車の中でも良い部類に入ると思います。

柔らかく座り心地の良いシートやとてもマイルドな味付けのパワステもその乗り味に貢献しているのでしょう。

軽自動車規格も年々新しくなりボディサイズも広く大きくなることで、純正でも大径化されたホイールに低扁平なタイヤを装着した軽自動車も珍しくないですが、お世辞にも乗り心地は良いとは言えません。 

そんな現在の軽自動車の中でも全体的にソフトに味付けされたミラトコットの乗り心地は「乗る人に対しての優しさ」のようにも感じられます。

長時間運転してても疲れにくい乗り味でした。

燃費はどれくらい?

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そして、維持費の中でもそのコストを左右する燃費です。

今回は昼間の東京都内(新宿サブナード駐車場~大田区城南島)の一般道を走行しましたが、燃費計は20~22km/lあたりを行き来するように示していました。

カタログ上は29.8km/lとありますが、実際の燃費は2~3割程度落ちますので概ねこんな所でしょう。決して悪い数値ではないと思います。

平均燃費を約20km/lとして、ミラトコットの燃料タンク容量は30Lですので、満タンで600㎞走るという計算ですね。

1ヶ月の走行距離が1000km程度の場合、2回満タンにすれば走れるといった具合です。 

コスト面でも経済的に優しいクルマの部類に入るでしょう。

先進安全装備はどんな感じ?

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ミラトコットは一番下の‘‘x‘‘以外の全てのグレードでスマートアシストⅢが装備されております。

衝突被害軽減ブレーキは勿論、車線逸脱警報システムやアクセルとブレーキの踏み間違えによる誤発進抑制機能をはじめとした多くの機能が揃っていますので、安全面においても抜かりはありません。 

更にはパノラマモニターという車両後方だけでなく、車両の前方や死角となり見にくい部分の確認の他、クルマを上空から見下ろしたような映像を表示出来る機能もダイハツ純正ナビを付けると使用できます。例としては下の画像のような感じ。

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いざという時の為にもこういった機能が充実していると安心して運転できますよね。

結局ミラトコットってどうなの?

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落ち着きがありながらもお洒落で可愛らしいデザインなので年齢を問わず主に女性に自信を持ってオススメできるクルマです! 

乗り心地もよく疲れにくい乗り味に、視界も広く感覚が掴みやすい。その上安全装備も充実しており安心して乗れる。

燃費に関しても文句なしのレベル。

ちなみに、僕のイチオシグレードは今回乗ったG‘‘SA Ⅲ‘‘です。

スマートアシストⅢやシートヒーター、更にパノラマモニターに対応するカメラやナビを付けた際により快適に使える機能が標準でついてます!一番上のグレードだけにその他も豪華なものが付きますしね。

ちなみにG‘‘SA Ⅲ‘‘の価格は1,320,000円。正直もっと安い軽自動車もありますが、現在の軽自動車の中では妥当、むしろこれだけ装備が充実していることを考えると安いと言えるのではないでしょうか。

もし、多少高いと感じたとしても気になったのであれば一度乗って検討してみる価値はあります!

やはり運転していて疲れを感じやすかったり、気を使うクルマは乗るのが嫌になってしまいますからね。

特に女性はよりそういった意見の方が多いのではないでしょうか?

そういった問題を出来る限り解決し、乗ることが楽しくなったり、長い時間乗っていたくなる魅力がミラトコットにはあります!

はじめてクルマを購入される若い女性はもちろん、もし仕事や買い物で毎日クルマに乗らなきゃいけないけど運転はあまり好きじゃない…と感じている方も機会があれば是非ディーラーやタイムズカープラスで試しに乗ってみてください!

きっと「このクルマ、いいかも!」と感じられると思います!

おまけ

今回は大田区の城南島海浜公園までドライブしました。 

大井ふ頭の巨大なコンテナ船や羽田空港が近いので間近で離着陸の瞬間が見られる穴場的スポットです!

ドッグランやスケートパーク、砂浜になっている部分もあり、海を挟んで都内の景色も一望出来る公園ですので機会があれば是非行ってみてください!

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 最後までご覧いただき、ありがとうございました!