【新型車,クルマ選び】コペン GR SPORTって?【GR SPORT】
みなさんこんにちは!
10月15日にコペンのGR SPORTが発売されましたね!
どんなクルマに仕上がっているのか?気になっている方も多いと思います。
今回はそんなコペン GR SPORTに迫ってみたいと思います!
そもそもコペンとは?
コペンってどんなクルマ?特徴は?
ダイハツが製造する軽オープンカーです。
2002年に初代モデルが誕生し、2014年より発売されたものが現行の2代目となります。
ターボエンジンと2シーターというパッケージングが初代モデルから現在に至るまで一貫して採用されており、軽自動車ならではの維持コストの低さは勿論、小さなサイズ感を活かした軽快なハンドリング+オープンカーの解放感を味わえるクルマです。
クルマをスマートフォンのカバーのように着せ替えが出来る!?
また、「DRESS-FORMATION」という、まるで着せ替えのように簡単に外板パーツを交換できる構造になっており、ダイハツからパーツがリリースされています。従来のカスタマイズ以上にオーナーの個性や好みに応じてクルマのスタイリングを作ることが可能な点もポイントです。
グレード体系は?
現行モデルでは標準スタイルの「Robe」、流行のクロスオーバーテイストを採り入れた「X-PLAY」、初代モデルにも通じる丸目ヘッドライトをはじめとしたクラシカルなデザインの「Cero」というグレード体系に分けられています。
過去には限定ではありますが、クーペモデルもリリースされていました。
コペンのライバルは?
現在販売されているモデルでは、同じ軽オープンカーという面でホンダのS660が最大のライバルでしょう。ただ、S660がミッドシップ(運転席真後ろにエンジンが来るレイアウト)の本格的なスポーツモデルであるのに対し、コペンは一般的な軽自動車と同じFFのレイアウトを採用し誰にでも乗りやすいモデルでありながら、気軽にオープンカーの解放感や楽しさを訴求するようなキャラクターを持たせたクルマです。
ただし、今回ご紹介するGR SPORTに関してはノーマルのコペンより更にスポーティな乗り味を目指したモデルになりますので、競合車としてS660を検討されている方は多いのではないかと思います。
トヨタ GRシリーズとは?
GRはトヨタのスポーツカーブランドの名称です。
トヨタは現在、「もっといいクルマ作り」をコンセプトにTOYOTA GAZOO RacingとしてWRCやル・マン24時間耐久レースといった様々なモータースポーツへの参戦を行っています。
そのモータースポーツの活動で得たノウハウを市販車へフィードバックしチューニングが施されたモデルがGRブランドのクルマたちです。BMWのMシリーズやメルセデスのAMGに近いイメージですね。
今年5月に発売となったGRスープラもこのGRブランドからリリースされました。
GRブランドの中でもいくつかのモデルが存在します。
GRMN
まずはエンジンやパワートレインといった部分に最も大きく手を加えチューニングを行い、そのままサーキットユースまで対応出来る「GRMN」がGRブランドの中で頂点に位置します。
限定で100~数百台程度の生産というパターンが多く、これまでに86やヴィッツ、マークX等がGRMNとしてリリースされました。
GR
次にGRMNほど過激ではないものの、コストを抑えユーザーの敷居を下げつつも各所にスポーティなチューニングがされ、本格的な走りも楽しめる「GR」。こちらは現在ヴィッツと86がラインナップされています。
GR SPORT
そしてGRブランドの中で最も気軽にスポーティな走りを楽しめるモデルとしてラインナップされている「GR SPORT」。なるべく価格を抑えつつも「意のままの走り」をコンセプトにサスペンションやボディ補強を行い、普段使いでもドライビングの楽しさを味わえるチューニングが施されており、86は勿論ハリアーやC-HRといったSUV、ノアやヴォクシーといったミニバンまで様々な車種がラインナップされています。
今回のコペンGR SPORTはこのシリーズです。
なぜダイハツのクルマであるコペンがトヨタからも発売されたの?
では、なぜ元々ダイハツのクルマであったコペンがトヨタからもGR SPORTとして発売されたのでしょうか。トヨタがダイハツの子会社だから、もちろんそれが大きな理由ではありますが、GAZOO Racingが掲げる「もっといいクルマづくり」をメーカーの垣根を越えて実現したかったこと、軽快なハンドリングが特徴でもあるコペンがGRの求めるチューニングのベース車として最適であったという点が挙げられます。
コペン GR SPORTを見てみよう
では、そんなコペンGRはノーマルとどう違うのか?見ていきたいと思います!
外装
ヴィッツやアクアのGR SPORTと同じくバンパーの大きな開口部が特徴的なフロントフェイス。この部分は「ファンクショナルマトリックスグリル」という名称が付いており、空力特性やエンジン冷却性能の向上に貢献しています。左右のダクト部に関しても実は整流効果を狙った構造となっており、直進安定性等走行性能にも寄与しています。
リアバンパーはディフューザー形状になっており、車体下の空気を綺麗に後方へ流す効果を持たせており、フロントと同様に空力特性が向上しています。
また、左右出しのマフラーがよりスポーティな印象を与えていますね。
サウンドもノーマルより太く高揚感を引き立てるモノになっています。
そして足元は鍛造ホイールのパイオニアと言っても過言ではないBBS!BBSのホイールは自分も持ったことがあるのですが非常に軽量で、かつ強度も非常に高い。
F1をはじめとした多くのモータースポーツで実績があり、かつ高級スポーツカーにも純正採用される信頼性とカスタマイズの分野においても高い人気を誇るブランドのアルミホイールが装備されるとは嬉しい限りですね!もちろん性能は文句なしで、バネ下重量の軽減によってコペンの軽快なハンドリングがより際立つことでしょう。
内装
ステアリングはMOMO製!モータースポーツの世界でも王道ですよね。
しかもGR SPORT専用デザインです。赤基調のメーターも相まってスポーティさに磨きがかかってます。
そしてシート。
レカロ!こちらもモータースポーツの世界で大きなシェアを誇るブランドです。
スポーツドライビング時のホールド性の良さはもちろん、ロングドライブでの疲労軽減にも大きく貢献する装備だと思います!
走行性能
1.ボディ剛性とエアロダイナミクスの向上
フロア下にはボディ剛性を向上させるため、各部にブレースが取り付けられています。
「走る」「曲がる」「止まる」といった要素全てに影響が出る部分ですので、剛性アップによるコントロール性やハンドリングレスポンスの向上を期待出来ます。
またフロア下にスパッツを装着し、前後の専用エアロパーツの効果と組み合わせることで車体下部に入り込んだ空気の整流を促し、路面との設置感や安定性の向上を図っています。
2.足回りとハンドリングに関するチューニング
コペンは電子制御式パワーステアリングを採用していますが、GR SPORTでは専用のセッティングを行い、よりクイックでありながらも安定性を失わない絶妙な味付けがされています。
サスペンションに関してはKYB製のショックアブソーバーを採用し、剛性アップしたボディに対し、よりしっかりと動く足回りを作るためにバネレートや減衰力も最適化。
MT車はLSDも標準装備となり、更なるコントロール性とトラクションの向上が図られています。
気持ちよく走る為には申し分のない形で各所に手が加えられていますね!
燃費
スポーティさを重視したモデルであり、あまり気にしたくない部分ではありますが、やはり燃費は気になる所。
カタログ値ではWLTC値でCVT車が19.2km/l、MT車が18.6km/lとなっていますので、
実燃費としてはおおよそ16~18km/l程度かと思います。
安全装備
残念なことにコペンには現状スマートアシストの設定がない為、自動ブレーキ等の機能がありません。
ドライビングの楽しさを重視したクルマではあるものの、いざという時の為には欲しい装備なだけに、ちょっとマイナスな面ですね…
納期
トヨタの公式ホームページ上では現時点で注文してから約一か月となっています。
ただ、どうしても台数が出にくいスポーツモデルなだけにもう少し納期が掛かる可能性もありますので2~3か月程度は見ておいたほうが良いかもしれません。
まとめ
コペン GR SPORT、いかがでしたでしょうか?
軽自動車のメリットを活かし、軽快なハンドリングによる走りの楽しさとオープンカーならではの気持ちよさを味わえるコペンの特徴を、より引き立ててくれるチューニングがGR SPORTには施されていると思います。
価格帯としては約240万円と、同じGRシリーズですとこちらもMTの設定があるヴィッツ GRあたりとも被ってきますが、実用性以上にスポーツカーとしての魅力や人馬一体となる感覚を味わいたい!という方にはコペン GR SPORTをオススメします。
逆にサ―キットを走る為のスポーティでライトウェイトなクルマが欲しい!という方にはヴィッツ GRの方がオススメだと思います。ただ、ワインディングや街中といったより多くのシチュエーションで走りを楽しめるクルマ、となると個人的にはやはりコペン GR SPORTの方が上です。
またS660もいいけど実用性があまりにも…という方にも、これだけ装備に良いものが奢られ走りを存分に楽しめるのですから前向きに検討頂きたいモデルです!
是非コペンGR SPORTの購入を検討されている方や興味を持たれている方の参考になれば幸いです!
最後までご覧いただきありがとうございました!